Diary 「おいしいパン食べた!」  おいしいパン食べたい!
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スペース 2005年7月30日(土) “ポワラーヌ”の“パン・ド・カンパーニュ”でサンドイッチ
ロワンモンターニュのパンの写真 今朝は、パリから持ち帰った“ポワラーヌ”の“パン・ド・カンパーニュ”でサンドイッチ。“パン・ド・カンパーニュ”の固まりを眺めながら、終わってしまった旅行を恋しく思う。
“ポワラーヌ”の“パン・ド・カンパーニュ”は皮がカリカリしていて、中はもっちり。見かけに反して、酸味は殆ど無くとても食べやすい。奥行きのある味が、具材と良く馴染む。卵サンドとスモークサーモンサンドにして頂いたが、スモークサーモンとの方が相性が良いように感じた。
Poilane
 8, rue du Cherche Midi, 75006 Paris tel:01 45 48 59
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スペース 2005年7月28日(木) パリを発つ前に
ロワンモンターニュのパンの写真 今夜の飛行機で帰国。パリを発つ前に、ポワラーヌとル・パン・コティディアンへ。チェックアウトの12時までには部屋に戻ってこようと、朝早くから出かける。
ポワラーヌでは自分へのお土産のパン・ド・カンパーニュと、クロワッサンとリンゴのパイを買う。
ポワラーヌを訪れたのは4年振り。その間に、お店の印象が随分変わっていた。
以前に訪れた時は、照明が落とし気味の店内は、入るとシンとした独特の空気が流れていて、踏み入れただけで伝統が感じらるようだった。店員さんは、こう言っては何だがちょっと無愛想で、とても「写真を撮ってもいいですか?」と言い出せないような、厳格な雰囲気が漂っていた。けれど、なんだか懐かしさを感じるようなそんな空気が私は好きだった。
それが今回は、お店に入ると笑顔をたたえた店員さんに、「どうぞ試食して下さい」とクッキーの入った籠を差し出された。その笑顔のせいか、照明も心なしか明るくなったよう。棚を見ると、パンドカンパーニュの形をしたクッションやパン籠や日本語の本等土産品置かれていて、観光地のような様相。「新しくなった」そんな印象だった。その変化が、なんだか少し寂しいように感じてしまった。
変わったと言えば、パリで私が一番好きだったパン屋さんプージョランも、経営者が変わってパンの味も変わってしまったと、出発前に辻仁成さんの本で読んだ。その話にがっかりしてしまい、今回は訪れなかった。
プージョランといえばパンの味の素晴らしさはもちろん、雑誌で見かけるプージョランさんの容貌も俳優並みの素晴らしさ。一度レジに立つプージョランさんにお会い(?)した事があるが、実物は写真以上に素敵でドキドキしてしまう程だった。「ブラピ並にカッコイイ!!!」と、私は受け取ったおつりを、しばらくぎゅっと握りしめたままでいた。
あのプージョランさんは、今何処で何をしていらっしゃるのだろう。またプージョランさんのパンを食べられる日が来るのだろうか。
私にとっては旅先であるパリは、訪れた時の記憶だけが静止画として残って行くが、本物のパリは日々動きがあり変化をしている。これらはそんな変化のほんの一部に過ぎないのだろうけど、少し寂しさを感じる出来事だった。
ロワンモンターニュのパンの写真
ル・パン・コティディアンではお土産用と自宅用にジャムを購入。前回訪れた時もそうだったが、ル・パン・コティディアンのスタッフの方はとても気さくでフレンドリー。「ジャムが欲しい」と言うと、レジのカウンターをずらし、「好きなのを選びなよ」と言う様に、その奥にあるジャムの棚の前まで入らせてくれた。一頻りジャムを選びレジでお金を払う時、その前に並ぶパンがおいしそうでついつい目を奪われる。クロワッサンとパン・オ・ショコラとシナモンのパンを購入。
2つのお店で買ったパンをもって、チュイルリー公園へ。池を囲うように置かれた椅子に座り、クロワッサンの食べ比べ。
時間が経ってしまっているのか、どちらのクロワッサンもサックリ感は無かったが、良いバターの香りがし、ほんのりとした甘みが心地よく、しっとりしてどちらもおいしい。甲乙つけがたい。でも、強いて言うならば、ル・パン・コティディアンのクロワッサンの方が、ほんの少しだけ私好みかもしれない。
Poilane
 8, rue du Cherche Midi, 75006 Paris tel:01 45 48 59
Le Pain Quotidien
 18 place du Marche Saint-Honore 75001 Paris tel:01 42 96 31 70
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スペース 2005年7月27日(水) マレで見つけたパン屋さん、そしてパリ最後の夕食
ロワンモンターニュのパンの写真 日曜日にマレ界隈を歩いていると、外観がとてもかわいらしパン屋さんを見つけた。だが夕方過ぎだったため、パンは殆ど残っておらず、また後日訪れることにした。
そして今朝、朝食のパンを求め、ホテルから歩いてそのパン屋さんまで出掛けてみた。
"Boulangerie Malineau"と書かれたお店は、外観がブルーと白でまとめられ落ち着きのある可愛さ。ショーウインドウに並べられた大きなクッキーがかわいらしさをアップさせている。食べきれる量のパンしか買えないので、小さめのパンを3つ選んだ。
パンオショコラ(右)はあまりサクサクで無かったのが残念。パンオレザン(左)は甘さ抑えめのカスタードクリームが巻き込まれ、菓子のよう味わい。リンゴのパイ(手前)は、パイがサクサクでキメ細やか。ジャムが甘過ぎず、程よい酸味がある。油っぽさも無く、とてもおいしい!
ロワンモンターニュのパンの写真
パリ最後の夕食はここにしようと、前々日から目を付けておいたお店に行ってみると、順番待ちの列が出来ていた。この列が終わるのを待っていたら何時になるか分からない。諦めて、他にしようと付近をウロウロしてみたが、良さそうなお店は何処も満員。歩き回った挙げ句、近くにあったルノートルでお惣菜とワインを買って帰り、ホテルの中庭で食べる事にした。部屋には、いつ食べるという宛も無く、昼間つい買ってしまったエリックカイザーのパンもある。
一旦ホテルの部屋へ帰り、パンとグラスと買って来たお惣菜とワインを持って中庭へ。テーブルの上にお料理とワインを並べてパリ最後のディナー。
ヨーロッパの夏はいつまでも明るい。夜の10時頃になって漸く辺りが暗くなり始める。そんな 暮れて行く空の色の変化を眺めながら頂く食事は、お店とはまた違った美味しさと楽しさがある。途中、向い側のテーブルにも、夫婦がグラスとワインを持って現れ、なんだか野外レストランのようになった。思いがけず、印象深いパリ最後の夕食になった。
昼間ギャラリーラファイエットへ行った際、おいしそうでつい買ってしまったエリックカイザーの胡麻のパン(写真左奥)。ライ麦なのか、生地にプツプツしたものが入っている。もっちりしていて癖が無く、けれど味わい深くとてもおいしい。お惣菜にぴったりのパンだった。
●Boulangerie Malineau
 Rue Vieille du Temple (番地不明)
●Erie Kayser
 ギャラリー・ラファイエット 食品館2F
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スペース 2005年7月26日(火) 今朝はサロン・ド・テで朝食。そして夕食は…。
ロワンモンターニュのパンの写真 今朝はホテルの朝食は摂らず、本で見つけたビィエノワーズリーが美味しいという"Rollet Pradier"で朝食を頂く事に。地図を見ながら辿りついたお店は一瞬躊躇するようなちょっと高級な雰囲気。出迎えてくれた店員さんに戸惑い気味に「朝食を食べたいのだけど」と言うと、2階へ案内してくれた。
2階はいかにもサロン・ド・テといった優雅な雰囲気。何故か私たちの他にお客様が居ない。何となく居心地の悪さを感じながらも、窓際の光が差し込む気持ちの良い席へ案内され、少し落ち着く。
朝食セット(約\1500)は、フレッシュジュースと紅茶(ポットサービス)そしてクロワッサンとパン・オ・ショコラ。クロワッサンは、外側がカリッとしてサックサク。中はしっとり。油っぽさは無く、質の良いバターの香りがする。このクロワッサンは、こちらに来てから食べた中で一番おいしいいと感じた。店内で、焼き立てに近いものを直ぐに頂けたというのもあるのだろうが、おいしさの理由はそれだけでは無いと思う。
パン・オ・ショコラもクロワッサンと同じ生地。ちょっぴりビターなチョコレートが効いていておいしい。
サロン・ド・テだけあって、紅茶の味もなかなか。香りの良いダージリンティーがたっぷり2杯分は入ったポット。それをゆっくり飲みながら優雅な一時を過ごす事が出来た。
ロワンモンターニュのパンの写真
ロワンモンターニュのパンの写真
午後からは“モネの家”を見学するツアーに参加。ツアーの解散場所、ルーブル近くで夕食を取る事に。本で紹介されていた"Le Fumoir"という、スタイリッシュな雰囲気のカフェに入ることに決める。
前菜に選んだ、冷製野菜(ナス、トマト、モッツアレラチーズ等)の盛り合わせにガスパチョというトマトソースを掛けて食べるお料理がもの凄くおいしい!野菜はもちろん、ソースがおいしく、これをパンで拭って食べると止まらなくなってしまう。ここのパンは皮は薄めでぱりぱりしていて、中はしっとりもっちりとしている。このパンがまた凄くおいしい!!あまりにおいしくて、夢中になって食べていると、すぐにパンの籠が空になってしまった。お皿に付いたソースを全て拭う勢いで、新しく運んできてくれたパンもどんどん食べる。ソースもパンも本当においしい。
加減する事無く食べ続けていたら、メインのお料理が運ばれてくる頃にはお腹が一杯に。お陰で、メインは半分位しか食べられなかった。それでも、おいしいパンと前菜を思いっきり食べられ、大満足。
●Rollet Pradier
 6 rue de Bourgogne 75007, Paris tel:01 45 51 78 36
●Le Fumoir
 6 rue de I'Amiral de Coligny 75001, Paris  tel:01 42 92 00 24
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スペース 2005年7月25日(月) “ジェラールミュロ”のサンドイッチ
ロワンモンターニュのパンの写真 買い物をしながら街を散策したいという私と、ノートルダム大聖堂の塔に登りたいという夫との意見が合わず、今日は突然別行動をすることに。
セーヴル・バビロンヌ駅の近くで別れたものの、私は特に行こうと決めた場所が有ったわけでは無い。それで、持っていた地図に書き込まれた4年前に回ったコースを、もう一度歩いてみることにした。
サンジェルマンデプレ協会の脇を通りベッシーのマルシェへ。途中seline通りへ曲がるとその先にはジェラールミュロがある。ここでサンドイッチを買い、リュクサンブール公園で食べることに。
初めて訪れた時程の感激は無いが、やはりリュクサンブール公園は落ち着ける場所。たくさんの人たちが、自分の心地よい場所へ椅子を移動し、思い思いの過ごし方をしている。私も花壇前の椅子に座り、一人大きな口を開けサンドイッチにかぶりつく。日本だったらちょっと恥ずかしさを感じるようなこんな食事も、パリだとなんだか楽しい。
ヴィエノワーズのような歯切れの良いごまのパンに、レタスとトマトとチキンがサンドされている。マヨネーズソースで胡椒が効いているが、かなりの薄味。素材一つ一つの味が活きているが、もう少し塩が利いていても良いかなと思う味わいだった。
●Gerard Mulot
 76 rue de Seine 75006,Paris tel:01 43 26 85 77
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スペース 2005年7月24日(日) “ラスパイユの朝市”のパンでランチ
ロワンモンターニュのパンの写真 フランスに来てからずっと天気に恵まれていて、雨の心配をする事を忘れ掛けていた。そしたら今日は不意をつかれたように朝から雨。日曜日はラスパイユのマルシェに出かけようと、日本を発つ時から楽しみにしていたのに。「雨でもマルシェはやっているのだろうか」と心配しながら地下鉄でセーヴル・バビロンヌ駅へ。地上へ出てみると、嬉しい事に雨は殆ど上がっていた。そして駅の周りには、マルシェ帰りと思われる袋を下げた人たちが歩いている。「大丈夫、マルシェはやっている!」そう確信し、その人たちが来た方向へ急ぎ足で向かう。
ラスパイユのマルシェは週に3回開かれているそうだが、その内日曜日だけは自然食がテーマになっているそう。有機栽培の野菜や天然酵母のパン等、安全な食品を売るお店が並んでいる。端から端まで歩いても500m程。全部のお店を見て回っても、それ程時間は掛からない。一度どんなお店が有るか、ざっと端まで見学。次は一店一店、もう少し丁寧に眺める。そんな事を繰り返し、結局2往復し買うものを吟味。
まずは日本にを出る時から決めていたオリーブオイルの石けんを買う。これは前回ニースで買いそびれ、それ以来「今度フランスに行ったら…」と思い続けていたもの。ブルーベリーだけを売っているお店をみつけ、その珍しさにブルーベリーを一パック。それとブルーベリージャムも一つ購入。約\800の決して安くないこのジャム、次の瞬間には売り切れてしまっていた。そしてパン。いくつかあるパン屋さんの中から一つを選ぶのはなかなか大変。迷った挙げ句、試食のパンがおいしかったお店で、クロワッサンと試食したフルーツとナッツのパンとズッキーニのキッシュを買う。その後、おいしそうで、つい立ち止まってしまったヨーグルト屋さんでヨーグルトも購入。最後に、夫がどうしても欲しいというシードルを購入。いくつかの袋を下げ、満たされた気分でホテルの部屋へ帰り早速お昼ご飯。
クロワッサンは時間が経ってしまったためか、サクサクした感じは無いが、しっとりしていておいしい。フルーツとナッツのパンは、たっぷりのドライフルーツとナッツが入っていて色々な味が混ざり味わい深い。ズッキーニのキッシュは、薄味だが、素材の良質さが活きていてとってもおいしい。このキッシュのおいしさは、感激する程だった。
<後日談>
帰国してから読んだ本に、「雨が降ろうが、雪が降ろうが、気温が氷点下15度に下がろうが“市の日”にはまちがいなく市が立つ」と書かれていた。雨が降っても、心配無用だった。
●ラスパイユの朝市
 ラスパイユ通りのセーヴル・バビロンヌ駅とレンヌ駅(12号線)の間で開かれる。
 自然食品を扱ったマルシェは日曜日のみ。
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スペース 2005年7月23日(土) パリのホテルの朝食
ロワンモンターニュのパンの写真 いつもは買って来たパンを部屋で食べていたが、今回のパリのホテルは朝食付き。
あまり期待していなかったが、ブッフェスタイルの朝食には思いの外様々な食物が並んでいた。食堂も広くてなかなか感じが良い。
朝から動物系の食べ物はあまり摂らない私は、ハムやソーセージや卵は避け、果物や乳製品を選ぶ。果物は缶詰のもので少し残念。チーズは食べやすいタイプの物が色々盛られていて、これは嬉しい。
パンはやはりプチサイズのものが数種類用意されている。味はまずまずといったところ。リンゴのパイはサクサクしていて、なかなかおいしい。
●ル ジャルダン ドゥ マレ(旧ホームプラザバスチーユ)(キッチン付きホテル)
 74 Rue Amelot 75011 Paris
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スペース 2005年7月22日(金) ホテルの朝食、そしてレストランのお土産
ウチキパンのパンの写真 L'Assiette Champenoiseは、朝食も優雅。
ブッフェのカウンターには、手抜きの無い質の良い食物が並べられている。メロンやぶどうやスイカやオレンジや、フルーツはどれもカットされたばかりの新鮮なもの。高級そうなハムやチーズも様々な種類が用意され、どれを食べようか迷ってしまう。
そしてパンは、クロワッサンやパンオショコラやパンオレザン等、プチサイズの物が数種類盛られていて、いろいろな味を少しずつ味わえるようになっている。
クロワッサンやパンオショコラはサクサクで良質のバターの香りがし、とてもおいしい。他に名前の分からないパウンドケーキのようなパンも頂いたが、どれもしっとりしていてとても美味しかった。何度でもお替わりしたくなる、大満足の朝食だった。
ウチキパンのパンの写真 昨夜のレストランで、お酒に強く無い私は2杯目のシャンパンですっかり酔ってしまい、部屋に戻ると倒れ込むように寝てしまった。
朝目覚めて、そう言えば昨日レストランを出る時にお土産の紙袋を渡された事を思い出し、机の上に放り投げてあった袋を開けてみる。すると中にはなんとパンが入っていた。思わず顔が綻ぶ。このパンを大切に鞄へしまい、今日はパリへ移動。
朝食を欲張って食べたせいか、パリに着いた夕方になってもお腹が空かない。夕食は軽めに済ませようと、ホテルの部屋で、お土産に頂いたこのパンと日本から持参していったインスタントのスープを頂くことに。
木枠に入れられ、押し麦がトッピングされた姿がとても可愛らしいパン。フランスにも押し麦があるんだぁと、そんなことに驚く。中にはライ麦なのか、プツプツとした穀物が沢山入っていて、ヘルシーな印象。1日経ってしまっていたが、噛んでいると味わい深く、パクパクと食べられてしまうおいしいパンだった。
それにしても、どうしてお土産がパンだったのだろう…。
L'Assiette Champenoise(ラシェット・シャンプノワーズ)
 40, av Paul Vaillant Couturier Tinqueux 51430 tel:33(0)3.26.84.64.64
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スペース 2005年7月21日(木) シャルルドゴールに到着、そしてランスへ
アムールエーパンのパンの写真 午前4時15分、まだ暗いシャルルドゴール空港に到着した。今日の宿泊はシャンパンの街ランス。ランス行きの列車に乗るために、タクシーで東駅まで移動。
早朝の高速を走る車の数は少ない。何キロ出しているのだろう。タクシーはもの凄いスピードでパリ市内へと向かって走って行く。後部座席の窓から空を見上げると、後方の空が白み始めている。どうやら天気は晴れ。そして前方の空には、大きな、本当に大きな満月が、まるで私たちを歓迎してくれているかのように優しい光を放ちながらゆったりと浮かんでいた。「フランスの月でも、うさぎは餅つきをしているのだろうか」と、そんな事をぼんやりと考えている内に、窓からの景色が街へと変わっていった。
5時10分、東駅に到着。駅にはまだ灯りが無い。タクシー運転手が、荷物を下ろしながら「5時半になったらゲートが開くから」と教えてくれた。私たちが乗る列車の出発は7時17分。まだまだ時間がある。7月と言っても早朝のパリは冬を思わせる程の寒さ。身を縮ませながら、どこか落ち着ける場所を探す。
駅前に"BRASSERIE DE L'EST"というネオンの光る店を見つける。ガラガラとスーツケースを引きながらお店の前へ。ドアを押してみるが、これが開かない。私たちより前から開店を待っていたらしいお店の前に立つ男性が、「開店は5時30分だよ」と教えてくれた。まだ20分近くある。けれどこんな時間に他に行く場所も無い。仕方なく、お店の前で寒さに堪えながらドアが開くのを待つ。
5時30分、ドアを開けてくれた店員さんに導かれ、成田を出発して以来、久しぶりに落ち着ける場所に座る事が出来た。
写真は、"BRASSERIE DE L'EST"で頂いた朝食セット(約\1000)。セットの内容は、カフェオレとオレンジジュース、そして20cm程はある巨大クロワッサンと縦に切ったバゲットにバターを塗ったカスクルート。パンは正直なところおいしい!と言えるものでは無かったが、こんな時間にくつろげる場所で暖かいものを飲む事が出来たこと、そしてパリでの最初の食事ということだけで満足だった。
アムールエーパンのパンの写真 今日はランス郊外のホテル、"L'Assiette Champenoise"に宿泊。こちらのホテルには、2005年ミシュランの2つ星を獲得したレストランがある。今夜は少し贅沢をして、そこで2つ星ディナーを初体験!
ランスに来たからにはシャンパンを飲まなくては!と、先ずはソムリエが恭しく運んで来た数種類のシャンパンの中から、お勧めを一杯頂く。泡がキメ細やかでとてもおいしい!
それに続いて次々と運ばれて来たお料理は、今までに味わった事の無い繊細な味わいのものばかりだった。どれもさっぱりとした味付けで、しつこさが無い。けれどコクのある、奥行きある味がする。
特に印象に残ったのは、はやり最初の冷製スープ。ムースのように泡立てられていて、口に含むとすーっと消えて行く。これまでに体験した事の無い感覚だった。
ガスパチョソースを掛けて頂く冷製野菜は、ソースが濃厚で深いコクがある。メインの魚料理はシンプルだけど、技術を求められる繊細な味付け。本当にどれもこれも感激のおいしさだった。
メインのお肉料理がパイ包みの“鳩”だったが、レバーが苦手な私には、これはどうしても食べられなくて、これだけは残念だった。
今夜のコースは、最初のスープの前のお通しの様なお料理が和風の味付けだったり、デザートの前に綿菓子が出て来たりと、少し和食の影響を受けているのではと感じられるような部分があった。2つ星のレストランに日本の味が取り入れられているなんてと、それがちょっと嬉しく、誇らしく感じた。
お料理と一緒にサービスされたのが写真のパン。フランスパンをスティックにしたような細長いパンは、カリカリしていて食べやすい。茶色い2つのパンは、ミネラルや繊維がたっぷり含まれていそうな、目の詰まったドイツパンのようなパン。穀物の固まりのようなパンを噛んでいるとまるでご飯を食べているよう。栄養をたっぷり吸収出来そうだ。まさにお食事にぴったりのパンだった。
●BRASSERIE DE L'EST(東駅向側)
 7,rue du 8 Mai 1945 75010 PARIS tel:01.46.07.00.94
L'Assiette Champenoise(ラシェット・シャンプノワーズ)
 40, av Paul Vaillant Couturier Tinqueux 51430 tel:33(0)3.26.84.64.64
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スペース 2005年7月16日(土) “ロワンモンターニュ”のパンでサンドイッチ
ロワンモンターニュのパンの写真 今朝は“ロワンモンターニュ”の新作、オートミールのパンでサンドイッチ。卵とソーセージそしてチーズを挟んだ。
オートミールのパンはとてもしっとりもっちりとしていて、心地良い食感。癖が無く、サンドイッチにぴったり。
ロワンモンターニュ
 東京都北区王子本町1-15-20 高木ビル1F tel:03-3900-7676
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スペース 2005年7月9日(土) “徳多朗”のパン色々
ロワンモンターニュのパンの写真 先週“徳多朗”で買い込んで来たパンで朝食。
“玄米ブレッド(奥)”はサンドイッチに。こちらのパンはお客さまから「日本のパンドカンパーニュ」と言われているそう。しっとりしていて癖が無く、サンドイッチにとても良く合う。
“チーズブール(右)”は、フランスパンのようなもっちりとした生地に、大きなチーズがゴロゴロと入っている。皮は固め。生地にも、チーズにも酸味がある。
“酵母くるみパン(左 \450)”は1日に3回焼いて、2回目のものは酵母が違うそうだ。私が購入したのは、この2回目の小麦酵母で仕上げたもの。目が詰まった少し酸味のあるパン。薄めにスライスして、クリームチーズ等付けたら食べやすそうだ。
●ベッカライ徳多朗
 神奈川県横浜市青葉区美しが丘5-12-6 tel:045-902-8511
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スペース 2005年7月3日(日) “徳多朗”の“角食パン”
ジンジャーブレッドの写真 昨日、藤が丘の友人宅へ遊びに行った際、“徳多朗”へ連れて行って貰った。前回、やはり友人宅を訪れた際、“徳多朗”へ連れていって貰ったのだが、私達がお店に着いた時には殆どの商品が売り切れてしまっていて、ショーケースには僅かなパンしか残っていなかった。その悲しい経験を生かし、今回は前もって幾つかのパンを予約して行った。
今朝は“徳多朗” で一番人気だという“角食パン”。生地に艶があり、しっとりとしていてとても食べやすい。

写真は無いが、実は前日の夕食に頂いた“フランスあんぱん”、“黒ごまあんぱん”、“豆カレーパン”のおいしさの方が、この“角食パン”のおいしさよりも印象的だった。
“フランスあんぱん”は一口齧った瞬間、口の中に小豆の香りがいっぱいに広がった。小豆の粒がしっかりして、甘さが丁度良い。こんなにおいしい餡は、和菓子屋さんでもそう無い気がする。“黒ごまあんぱん”も黒胡麻がたっぷりで、力が沸いてきそうな濃い味わい。“豆カレーパン”は表面にまぶされた角切りの様に大きなパン粉のカリカリとした食感がとても良い。具も丁寧な、そして自然な味付けでとてもおいしい。
●ベッカライ徳多朗
 神奈川県横浜市青葉区美しが丘5-12-6 tel:045-902-8511
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スペース 2005年7月2日(土) “キャロリーヌ”のりんごパイ
opatokaのパンの写真 友人宅へのお土産に、“キャロリーヌ”へケーキを買いに行った。ケーキの包みを待っている間に、目に付いたりんごのパイとキッシュを購入。出掛ける前に、これで軽く食事。
りんごのパイは、パイがしっかりサックリしていて、さすがお菓子屋さんのパイ!という感じ。油っぽさも全く無い。りんごも甘さ押さえ目でとてもおいしい。これは是非もう一度食べたい味!
キッシュもとてもシンプルな味付けで素材の味が生きている。とてもコクがあり、質の良い素材を使っているのが伺える。
お菓子以外のところでも、すっかり“キャロリーヌ”のファンになってしまった。
●キャロリーヌ
  東京都目練馬区春日町6-10-28 tel:03-3926-0711
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スペース 2005年7月1日(金) “ロワンモンターニュ”の“パン・ド・カンパーニュ”
アルトファゴスのパンの写真 今朝は、“ロワンモンターニュ”の新作“パン・ド・カンパーニュ(\500)”でサンドイッチ。一つにはハムを、もう一つにはツナとトマトを挟んだ。
“ロワンモンターニュ”の“パン・ド・カンパーニュ”は酸味が全く無く、ソフトでとても食べやすい。大豆胚芽のプツプツとした感じも、食欲をそそる。サンドイッチにぴったり。特にツナとは相性が良いように感じた。
ロワンモンターニュ
 東京都北区王子本町1-15-20 高木ビル1F tel:03-3900-7676
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