パリのパン屋さん パリのパン屋さん おいしいパン食べたい!
プージョラン ジェラールミュロ カルトン マックス ポワラーヌ ポワラーヌ ステッフ Hilaire Marais ベシュ ル パン コティディアン おまけ おまけ その2
タイトル

エクス・アン・プロバンスのパン屋さん
ここのお店、実は名前が分からない。お店の外には“Boulangerie”と書かれているだけ。外壁を隅から隅まで見回しても店名らしきもが見つからないのだ。
エクス・アン・プロバンスの旧市街は迷路のよう。散策していると同じ広場にばかり出て来てしまう。あちらこちら回っているつもりが、気付かないうちにどうやら同じ場所ばかり歩いているらしい。途中、人の出入りが頻繁なおいしそうなパン屋さんを何軒か見つけ、後で寄ろうと目星を付けておく。が、同じ場所へは何度も出るのに、そんなもう一度行きたい場所へはもう二度と行けない。こうして何軒かの素敵なパン屋さんを見失ってしまった。
目星を付けた中で唯一比較的分かりやすい場所にあったパン屋さんが、この名前の分からないパン屋さん。ミラボー通りの終わりを左に入ってすぐのところにあった。明日はもうニースへ発つ日。今日食べきれる分のパンしか買えない。バゲットを半分だけ買う。このバゲット、焼き色が淡く皮は薄めでパリパリ。中はもっちりではなく食パンのように柔らか。口に入れると味わい深く、何も付けなくてもパクパク食べられてしまう。かなりおいしい!
エクス・アン・プロバンスで出会ったバゲットは、パリのものに比べ柔らかだったように思う。ホテルの朝食のバゲットも、イタリア料理店でパスタに添えて出されたバゲットも、偶然なのか、皆柔らかだった。(2003.2)
エクス・アン・プロバンスのパン屋さんの写真
Lou Pilha Leva
ニースの旧市街を歩いていると、おいしそうな匂いについ足が止まる。時間はお昼少し前。少し迷ってここでランチを取ることにする。ニース名物のソッカを売るセルフサービスの気軽なお店。ソッカ以外にもカウンターにはおいしそうな料理が沢山並んでいる。何にするか決まらずメニューの前で悩む。
ところがここ、人気店だったらしい。散々悩んだ挙げ句、さあ買おうと振り返ると、数分の間に席が殆ど埋まってしまっている。そしてカウンターの前には長い列が。焦って列の後ろへ。ソッカとファルシーとベネを買って席へ。どうにか座れる。
ここのお料理はどれも素材の味を活かしたシンプルな味付け。塩味だけで食べるソッカは、かなり私好みの味。癖になる。茄子やズッキーニなどの野菜に、ひき肉をのせてオーブンで焼いたファルシーもおいしい!。茄子に衣を付けフリッターの様に揚げたベネは、レモンの果汁だけで頂く。これもシンプルな味でおいしい。家庭料理の様なメニューが沢山並ぶこのお店で、久しぶりに野菜を沢山補給出来た。お値段はどれもリーズナブル。かなりお薦めのお店だ。
カウンターのおばさんが厨房にオーダーを告げる「ファルシーサッラーダ!」 という声が何度も広場に響いていいて、その情景はまるで映画の一場面のようで印象深かった。(2003.2)
Lou Pilha Levaの写真

Lou Pilha Levaの写真
Le Petite Maison
今夜は少し贅沢をしようと、ガイドブックに紹介されている「Le Petite Maison」でディナーを取る事に。日本人にとっては遅い8時の開店時間を待ってお店へ。到着すると店内は既に満席。ゴージャスに着飾った“大人”という雰囲気の人たちが楽しそうにディナーを始めている。がっかりしていると、お店の外、歩道に作られた席ならば有ると言われる。いくら温暖なニースといえども9月の夜は少し寒い。それに今日は夜になって小雨が降り出している。この寒さの中、外で食事?!と思ったが、これほどの人気店のお料理、やはり口にしてみたい。結局案内された外のテーブルでディナーを頂く事にする。
人が集まるだけの事がある。ここのお料理は本当においしい!特に“ヤングアーティチョークのサラダ”は絶品で、今回の旅行で口にしたお料理の中で一番おいしかった。値段は少し高めだが、ここのお料理とサービス はそれだけの価値がある。
私たちより少しだけ遅れてお店に到着した人たちは、席が無く他のお店を探しに行った。外の席でも、座れた私達は幸運だった。できれば予約を入れて訪ねたい人気店だ。(2003.2)
Le Petite Maisonのレシートの写真
サレヤ広場の朝市
朝市を訪ねた人たちは誰も幸せ顔。そこに並べられた野菜やハーブ、パンやソッカ等のマルシェ独特な美しく楽しい風景に、観光客達は驚きや喜びの声を上げしきりにシャッターを切っている。マルシェのさり気ないディスプレーにはいつも本当に感心させられる。美しく並んだ色取り取りの野菜を前に思わず私もシャッターを切る。
サレヤ広場の朝市で“ハーブドプロバンス”(この地方で有名なミックスハーブ)を買うというのが今回の旅行の楽しみの1つであった。市場の中にハーブを売るお店は2店。計り売りで瓶に詰めてくれるようだ。どちらのお店が良いか見比べるが、決めかねてしまう。他にもサボンドマルセーユ(オリーブオイルで出来た石鹸)、ラベンダー等心引かれる品がいくつかあったが、どのお店の物が良いのか見極められず市場を何周もした挙句、何も買わず終い。選択肢が多すぎるというのも困り物だ。
サレヤ広場で買い損ねたそれらの品は、ニースを発つ前日、結局ギャラリーラファイエットで購入した。
(2003.2)
サレヤ広場の朝市の写真
サレヤ広場の朝市の写真
サレヤ広場の朝市の写真
baracuda
あと少し列車で移動すればもうイタリアというこの地には、イタリア料理店が多い。“Pizza”の文字を何度も目にしているうちに暗示にかけられたようにイタリア料理が食べたくなってくる。明日の夜はイタリア料理にしようと、前日から目をつけていたお店がここ。半地下にあるこのお店は外から中の様子がよく分かり、赤を基調にした暖かな店内で食事をする人々の姿は誰も楽しそうで満足気であった。
ここでは好物のスモークサーモンとサラダ、そろそろ恋しくなってきたお米を使ったパエリア、それからプロバンスワインで有名だという"Cassisの白"を注文。先ず最初にワインが届く。ところがテーブルに置かれたワインを見ると"Cassis"ではない。「アレ?!」という顔をしていると、オーダーを取ってくれたスタッフが気付き「申し訳ございません」といった感じで"Cassis"に取り替えてくれる。そして間違えたワインを運んで来たスタッフの所へ行き「お前〜、間違えるんじゃないよ〜」とでも言っているのか、ふざけ合っている様に頭をバシバシと叩く。それから、「ちゃんと注意しておきましたから」という様にこちらを見て笑っている。他のスタッフもそれを見て口々に何か言葉を掛けながら笑っている。私達も笑顔を返す。陽気でフレンドリーなお店だ。
店内にはスタッフが作り出す明るい空気が常に溢れていて、楽しい気分で気持良く食事が出来た。ここのお料理はどれもまずまず。量が多く、食べきれなかったのが残念。食後のカプチーノを飲み終え席を立つ前、小さなグラスが2つ運ばれて来た。ワインを間違えたお詫びなのだろうか。笑顔のスタッフに薦められるまま一口分程の液体を一気に飲み込むと、それは甘いレモンのお酒だった。おいしい!、でも強い!

ワインといえば、このお店の並び、海を背に2、3軒先に小さなワイン屋さんがある。ニース滞在中にあちらこちらでワインを見たが、結局このお店が気に入り、ニースを発つ前日、ここでワインを購入。木目調の店内には店主がこだわって集めて来たワインが丁寧に並べられている。プロバンスでお薦めのワインが欲しいと予算を告げると、品のある店主がロゼと白を1本ずつ選んでくれる。この際だからとシャンパンのお薦めも選んで貰う。「日本へ持ち帰る」と言うと、店主が一本一本割れないよう丁寧に包んでくれる。そしてお店を出る時「良いワインライフを!」という言葉で送り出してくれた。
持ち帰って飲んだこのロゼ、物凄くおいしかった!フルーティー過ぎない上品な香り、酸味が殆ど感じられない口当たりの良い味。そしてその色の美しさ。こんなに奇麗な色をしたロゼは見たことが無い!あのワイン店の店主のお陰で友人と共に「良いワインタイム」が過ごせた。(2003.2)
Barracudaaの写真

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